オフィスのなかで席を固定せず、自分の好きな場所で仕事をする「フリーアドレス」が日本でも少しずつ浸透してきました。 今回お話をうかがった「株式会社三栄」でも、そんなフリーアドレスを導入しています。しかし、当初はフリーアドレスに合った「心地よい音環境づくり」には、試行錯誤があったといいます。今回は、株式会社三栄のマーケティング事業本部、総務部の方々に、R-LIVE導入の経緯や導入後の変化についてお聞きしました。
「株式会社三栄」は、長きにわたりモーター誌などを通じてクルマの魅力を伝え、近年ではファッション、アウトドア、スポーツ、カルチャーなど幅広いジャンルでエッジの効いた専門性の高い雑誌・書籍を発行する出版社です。出版社という性質上、新たな発想力を育み、個々が集中できる環境づくりが求められていました。 しかし、移転する前のオフィスは固定席であったため、誰かが自席の近くで打ち合わせを始めるとその声が気になって集中できなかったり、周辺の音に気を取られまいと声が大きくなってしまったりすることがあったそうです。 また外に出ている時間が長い営業部門に比べ、管理部門はオフィスに滞在する時間が長く、「無音」もストレスを感じる原因に。ちょっとしたクリック音やキーボードの音、電話の声などに意識を取られてしまうことも悩みのひとつでした。 「雑音」も「無音」もストレス。まさにオフィスの「音環境の改善」が求められていたのです。
そこでオフィス移転にあたり、固定席による弊害と音の問題を解決すべく、フリーアドレスに変更するとともに、サウンドマスキングシステムを調べるなど、音問題について模索しはじめました。 一般的なサウンドマスキングシステムは、会議室など限られた場所の音漏れをホワイトノイズを被せてかき消すような方法が採用されています。それに対し、ハイレゾ自然音によって音環境を改善するR-LIVEは、「心地よい自然音が一定の音量で存在することで、周りの雑音や会話が気になりにくくなる」というのが特徴です。 「実際にR-LIVEを聴いてみたときも、第一印象から心地いいなと感じましたが、それ以上に音を止めたときの無音との違いに驚いたのを覚えています。ハイレゾ自然音をずっと聴いていると忘れてしまうほど馴染むけれど、その音がなくなったときの衝撃がすごかったです。」 R-LIVEは、一般的なサウンドマスキングシステムとまったく違う“ポジティブなアプローチ”だと感じるとともに、聴こえる音だけではなく、聴こえない高周波の音によるリラックス効果などのメリットも決め手になったそうです。
自然空間のなかで仕事をしているような雰囲気、周囲を気にせず話せる安心感と居心地のよさ。移転後のオフィスには、約600㎡を超える執務エリア全体をR-LIVEスピーカー16個でカバー。オフィス空間全体に心地よい自然音が広がるようになりました。 またフリーアドレスとハイレゾ自然音は相性がよく、副次的な相乗効果も得られたそう。 「固定席のときにはほかの電話や打ち合わせの音に気を取られるため、できるだけ離れた場所で仕事をしようと思っていたんです。でもR-LIVEが導入されたことで周りの音が気にならなくなり、フリーアドレスで仕事がはかどるようになりました。 また、今まであまり接点がない人同士のコミュニケーションも生まれてきています。固定席特有の縄張り意識もなくなり、心地よい自然音での安心感も生まれ、社員の意識が変わり、行動の変化につながっていると感じています。」 さらに、来客した方々からもハイレゾ自然音に興味を持つ方が増え、新しいものを取り入れる会社として対外的な印象アップにもつながっているのだそう。その場にいる人たちがともに自然音に包まれ、心地よく感じられれば、社内も対外的にも好循環が生まれそうです。
先進的なコトやモノに関わっていく立場として、常に新しい分野を開拓し続けることが求められる出版社。株式会社三栄では、フリーアドレスとハイレゾ自然音が作り出す「オープンマインドな雰囲気」によって、快適なオフィス環境が生まれました。これからも、心地よい音環境がコミュニケーションによい影響を与え、三栄のさらなる飛躍を後押しすることでしょう。