“音を掻き消す”という機密性保持が第一目的の強いサウンドマスキングとは異なり、自然音が暗騒音的な働きをすることで、隣の話し声や作業音を聞こえにくくするという効果と、自然音の心地よいサウンドに脳の意識が向くことで、“気になりにくくなる”といった効果が期待できます。
もともと人間の脳は”無音が苦手”という性質があり、50デシベル以下の静かな環境より、70デシベルくらいの適度なノイズのある環境のほうが、居心地が良いと感じると言われています。
しかも、音楽の持つビートやメロディ、ハーモニーが歌詞のあるものでは脳が反応してしまうので、自然音のような一定で あまり変化のない音が最も集中力アップに適しているのです。
サウンドマスキングに求める役割が「機密性保持」が最優先の場合、ハイレゾ自然音は向かないかもしれませんが、「居心地の良さ」や「働きやすさ(集中力)」を求めるのであれば適していると言えます。
実際、図書館やシェアオフィスなどの多くで、ハイレゾの自然音が採用されています。